枯れた涙のその先に


私は普通の高校生。面白いわけでもないし、私と喋っても退屈なだけだと思う。

それよりも

「帰りたいんだけど?」

頼むから帰らせてほしい。

「なんでだよ!」

リョウが食い気味につっこむ

「散々、今日1日ハナたちに付きまとわれて疲れてんの!イライラしてんの!早く1人でゆっくりしたいの!わかった⁉︎」

キレぎみで返した私に「おっ…おう…」とリョウは戸惑った様子。