枯れた涙のその先に


「挨拶も終わったし、早く行こうよ!」

ハナが急に引っ張るから少しコケそうになったけど、隣でシュンが支えてくれた。

さすが紳士

そのまま、ハナに引っ張られて連れて行かれた先は

「おかえり〜」

この前と同じ部屋。

「ただいま!みんな」

ハナがみんなに返事をして、この前と同じリョウの隣に座った。

たぶん、ハナの特等席なのだろう。

「ユキナちゃん座らないの?」

扉の前で立ってた私にシュンが声をかけてきたので、この前と同じ1人がけのソファーに座った。