枯れた涙のその先に


「ユキナさん!よろしくお願いします」

みんなが声をそろえて私に頭を下げる。

「えーー⁉︎ちょっと止めてよ!困るから」

マジでやめて。なんの嫌がらせ?

「はいはい。挨拶終了。ユキナちゃん困ってるから頭あげて」

シュンがみんなに言ってくれたおかげで全員顔をあげた。

「ごめんね。ユキナちゃんびっりさせて」

シュンは謝ってくれたけど、別にシュンのせいじゃないし、謝らないでほしい。