そこには朝と同じ車と
「おかえり〜」

笑顔で手を振るシュンがいた。

「ただいま!ユキナ早く乗って」

ハナに腕を掴まれたまま車に乗せられ、つづいてハナも乗り込む。

シュンが助手席に乗ると車は動き出した。

「ねぇ。どこに…」
向かってるの?と言おうと思ったのに

「聞いて聞いて!今日ね!」

私の言葉を遮ってハイテンションでシュンに話かけるハナ。

ダメだこれ。完全に私の存在忘れてるわ