枯れた涙のその先に


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チャイムが鳴り、ケーちゃんが入ってくるとハナは自分の席に戻って行った。

「おはよう!今日もいい一日にしよう!」

聞きなれたそのセリフをぼんやり聞きながら、窓の外を眺める。

こうなったら、一人の時間はSTや授業中しかないかもしれない。

そう思うと、いつもは鬱陶しいケーちゃんの長いあいさつもありがたく思えた。

「はい、じゃあ次は保健委員は放課後…」

朝の連絡は、委員会とかのものが多いから、ほとんど私には関係ない。