兄ちゃん、ユウタはそう言ってペコっと頭を下げた。 「こちらこそ。えっと…神上ユキナです」 同じように自己紹介した私に 「知ってます」と言ってくすくす笑っていた。 「遅刻しちゃうよ?」 シュンに言われ、車を降り校舎に向かって歩き出した。