枯れた涙のその先に


さぁ学校に行こう!
と思ったんだけど………

とても無視できない光景が、目の前にあった。

「おはよう!ユキナちゃん」

キレイな金髪が風でなびき、さわやかな笑顔で手を振る、城山シュンがいたのだ。

「何か用?」

「僕たちの話聞いてた?」

うん。まず私の話を聞こうか。

「"守る"って言ったでしょ?いつ狙われるかわからない。ユキナちゃんが外出するときは誰かがそばにいるってこと。」