枯れた涙のその先に


「お前。仲間って知ってるか?」

「えっ?」

「学校でいつも一人でいるらしいじゃねぇか。仲間をもったことがないのか?」

私の頭の中を『仲間』という言葉が支配している。

「知ってるよ。仲間ぐらい」

そう、私は知ってる

「信じてるとか、大好きとか、そんな言葉で引き寄せていざとなったら簡単に手放す。」

仲間なんて…

「結局、自分を優先するものよ。信頼関係なんてない。」