枯れた涙のその先に


『仲間』

その言葉をリョウが言った瞬間。心がズキズキした。

「いや……本当にムリだから…」

嫌な記憶がよみがえる。

断るのに、みんなは引き下がってくれない。

お願いだから諦めてよ。

思い出したくない。

だんだん頭も痛くなってきてみんなの声が聞こえなくなる。