枯れた涙のその先に


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「着きました」

運転手の兄ちゃんがエンジンをきる

「どうぞ」

反対側のドアから降りた金髪イケメンボーイが私側のドアを開けてくれた。

やっぱり紳士的だ。なんで不良なんだろう。
頭よさそうだし。

別に頼んだわけじゃないけど、ここまで運転してくれた兄ちゃんに「ありがとうございました」と一言いってから車を降りた。