枯れた涙のその先に


腕をひっぱられ、近くに止めてあった車に乗せられそうになる。

「ちょっと待ってよ‼︎」

待て待て!私は知らないのにこの人は私のこと知ってるなんてめちゃくちゃ怪しいじゃん!

絶対ヤバいやつだよ。

「もしかして、なんか用事あったかな?」
学校だよ。
今日、金曜日だよ?普通に学校あるわ!
てから君もあるでしょ!

「すぐに済むから、一緒に来て?お願い!」

優しい声で頭を下げて言ってくるから、なんか私が悪いみたいな状況になってきた。