枯れた涙のその先に


私の腕を掴んでいたのは、言葉を忘れるほどのさわやかイケメンボーイだった。

「あっごめんね?でも怪しいもんじゃないよ。ちょっと話しがあるんだ。」

「私に?」

「うん!」

「えっと……。私あなたのこと知らないんだけど」

「僕は知ってるんだ。神上ユキナちゃんでしょ?」

「なんで知ってるの?」

「他にも君と話したいと思ってるヤツいるから、とりあえず一緒に来てくれない?」