枯れた涙のその先に


「あっ神上さん」
「大丈夫?」
「うん、、、ありがとう。警察は?」
「ウソだよ。連絡してない。あぁ言わないと状況悪化しそうだったし」

南さんは、笑って「そっか…さすがだね」
なんて言っていたけど、少し震えていた。

視線を下に下げると膝から血が出てる。

「血の出てるけど大丈夫?」
「さっき突き飛ばされて、、、」
はっ?女の子を突き飛ばしたの?
最低だな。やっぱり警察呼べばよかった。