枯れた涙のその先に


「昨日から、一応Galaxyの一員ということになりました。神上ユキナです。よろしくお願いします」

ペコッと頭を下げた。

最初は不本意でここに入ったが最後は自分で望んでここにいることを決めたのだからしっかり挨拶しないと。

これは人として当然のこと。

ましてや私は新人なのだからみんなより立場は下のはず。

「ちょっとやめて下さい!ユキナさん!」

「そうですよ。俺らなんかに頭下げないでください。」

あれ?なんでそんなに慌ててんの?

「いや、でも私の方が立場下ですよね?」

「はい?」

ユウタと一緒に駆け寄ってきた話したこともない少年に尋ねると、きょとんとした顔でかえされた。

「私、昨日入ったばかりですから」