私には全然理解できなかった。 「ユキナもそのうちわかるよ。私だって変われたんだからユキナも変われる。あと、"私なんか"って言うのはもうやめて。自分の価値を自分で決めないで」 初めて見るハナの真剣な顔。 その真剣さの中には、少し辛そうな表情が混ざっていた。 「なんでーー「お待たせ!」 購買に行ってたマキとノゾミが帰ってきたことで、この話は終わってしまった。 「食べよ食べよ〜」 お弁当を開けるハナからは、さっきの表情は消えていて、私はこれ以上なにもきけなかった。