枯れた涙のその先に


私は足を止めた。

道の真ん中で止まっている私を周りの人は不審な目で見てる。

「私、立ち止まってるんだ」

私ら、進んでると思ってた。だけどそれは、ただの思い込み。私は暗闇の中、ゴールのない道を1人で歩いてた。

それは、立ち止まってるのと一緒。

"立ち止まるか、進むかは自分で決めろ"

あいつは気づいてたんだ。

なんだか悔しい。でも、気づいてくれたことってことに何故だか嬉しく感じる。

私はどうしたらいいんだろう?

どうしていいかわかんなくて、モヤモヤした感情が湧き上がってくる。

「あぁーーー!もう!!」

私は走り出した。

全力で。ただ前に。