枯れた涙のその先に


「ああこれ?これは1組の子が持ってきてくれたのよ。えーっと、確かあの子は南さんだったかしら?」

「……………え?」

ハナの名前が出た瞬間ドキッとした。

「野羽先生に体調が悪いって聞いたみたい。すごく心配してたんだけど、ただの寝不足って説明したら安心して帰って行ったわ。」

「そう…なんだ…」

先生から受け取った私の鞄の中には、今日配られたであろうプリントと一緒に1枚のノートの切れ端が入っていた。

「何これ?」

取り出してみると、綺麗な字で明日の予定とかの連絡事項と

"早く元気になってね"

その一言が記されていた。