枯れた涙のその先に


先生は、私の心の中を見透かしてるみたいだった。

「だけど、全然違うの。そこは、私がふみこめる場所じゃない」

1人でいることを望む私にとってあそこは真逆の世界。

「でも、あなたがそこに行くことを望んでる人だっているんじゃない?」

そう言われて頭に浮かぶのは、みんなの笑顔

"私ユキナと友達になる"

"ユキナさん!よろしくお願いします"

"僕、ユキナちゃんとおしゃべりしたーい!"

"俺も俺も"

みんなの笑顔が頭から離れない。