枯れた涙のその先に


「ありがとう」

横になって目を閉じた

"ユキナと友達になる"

昨日、ハナに言われた言葉、そして閉じた瞼の裏に映ったのはハナの笑顔。

「何なのよもう」

全然眠れない

「神上さん?」

起き上がった私を不思議に思ったのか、先生がきょとんとしている。

「先生…」

ちょっとだけ相談してみようかな

「自分で望んだことなのに、実際そうなってみたらなんかこう…モヤモヤするっていうか、違う気がするのってどうしてかな?」

私は自分でハナを突き放した。自分の口で一緒にいたくないと言った。今そうなってるのに、なんでモヤモヤするんだろう。