枯れた涙のその先に


「ありがとう先生。じゃあ後でね」

まぁ騙されてくれるならありがたいし、

あえて教えたりはしないけど

「待ってるぞー」

後ろからバカでかい声で叫んでるケーちゃんを無視してその場をさった。

ーーーーーガラガラーーーーー

「あらっ神上さん。また来たの?」

保健の先生は若い女の人で、よく来るから名前を覚えられた。

「寝不足なの。ベッド貸して」

そう言って返事を聞く前に奥のベッドに向かう

「他の生徒が来たらどいてね」

優しい先生は「病人が来るまで」と言っていつもベッドを使わしてくれる