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入学式の次の日、
夏芽は教科書を忘れて困っていた。

しかも、全教科。

あたしは同じクラスだし
他のクラスに友達なんていなかったその頃。


「あははっ何しに学校来たか
わからないね夏芽(笑)」

「んもぉ〜初日からこれって
やだよぉ〜〜〜〜(泣)」


半ば諦めていた夏芽だったが、
そんな夏芽に気付き
声を掛けてくれた男の人。


それが遥陽くんだった。