ーーーー帰り道


夏芽は遥陽くんのところに
行ってしまい、
あたしと輝は二人で帰っていた。



「なぁ、ひとつ聞いてもいいか?」

あまり会話もなく沈黙が続いていたが
それを破ったのは輝だった。


「ん?なに?どうしたの?」

「あいつの好きな奴ってどんな奴?」


輝は本当に夏芽が好きなんだな。


「う〜〜ん。
...王子様みたいな人かな(笑)」

「はぁ?なんだよそれ」


遥陽くんは
白馬に乗った王子様のような人だった。