あたしは倉庫を出ると、月華はもう戻って来ていた。
月「さすが甘薇!綺麗だったよー!
急所を狙って一発で終わらせる!
でも殺さず、気を失わせるだけ。
いやーすごいね。」
甘「ありがとな。ぢゃさっさと帰ろ。」
月「うん!」
ブォンブウォンブォンブゥオン
また、単車を吹かせる。
速く速く走り風を切る。
いっそのことその風で闇も全部取り去っていってくれたらいいのに。
何故か泣きたくなった。
?「おい!」
あたしらが通る道の真ん中で手を広げ叫んでいる。
誰だ?
知っている気配だな。
あっ!公園の奴だ!
名前は………志颯だ!
月「誰、あいつ?
なずちゃんとの走りを邪魔するなんていい度胸してんぢゃん。」
甘「なずちゃんゆーな。
あと殺気しまって。
あいつはまあ、知り合いだ。」
月「そーなの?わかった。」

