月卯歌side
今日は私が泊まることになった。
あたしは鏡夜と一緒に幹部室にいた。
鏡「月卯歌さん。すんませんね。こんなんなっちゃって。」
月「ううん。いいんだよ。迷惑はかけていいけど、心配はかけないでよ。待ってる時間がどれだけ怖かったか。」
鏡「ありがとうございます。はい。すんません。あと、ここ来た時いっちゃん初めに駆け寄ってきてくれてすんげぇうれしかったっす。」
月「あの時はね、悔しかったなぁ。それに不安だった。でも、帰ってきてくれて良かった。」
鏡「あの。あの花ってクリスマスローズですか?」
月「うん。そ〜だよ。あたしが飾ったの。」
鏡「不安なんすか?」
月「え?!」
鏡「花言葉。確か、不安とかだったんだと思うんですけど。」
月「よく分かったね。うん。不安だね。誰かが傷ついてんのをみてあたしに回ってこないか不安。」
鏡「どーゆーことっすか?」
月「所詮自分が可愛いって事だよ。」
鏡「大丈夫です。」
鏡夜は力強くそう言ってそれ以上何も聞かなかった。
月「鏡夜は強いね。」
鏡「!!……そんなことないっすよ。家族守れねぇのに。」
月「心が強くなろうとしてるから強いんだよ。心がさ。」
鏡「とりあえずあざっす。」
そう言って笑った。
あたしには輝いて見えたんだよ。
でも、何故かかっこいいねとは言えなかった。
あたし達はお休みだけ告げ別々の部屋へ足を進んだ。
鏡「月卯歌さん。月卯歌さんは強いです。絶対。」
あたしはふっと口角を上げ笑って部屋へと入った。
鏡夜はどーゆー意味で言ったんだろう。
あたしは強くないんだよ。
みんなが苦しんでるのにあたしは見てるだけで何もしてあげれない臆病者なんだよ。