Rainbow~七色の虹に願いを込めて~






この時はただの事務所のせんぱいでユニットメンバー。
ただそれだけだった。
それ以上の感情なんてなかったし、仲良くなるつもりもなかった。
どこか見えないところで俺は線を引いていたのかもしれない。
そんな俺だったけど、まっすぐと奏楽君は向き合ってくれた。
自分でも思うんだ。
どこまでひねくれてたんだろうって。



「蓮くん。
僕のこと、奏楽って呼んでください。
ユニットメンバーだし、年上だし、敬語なんて堅苦しいのいらないですから!」

「え、でも奏楽くん先輩ですし、年下だけど敬語なんて…」

「じゃぁ二人とも呼び捨て、ためにしましょうか!
僕も蓮って呼ぶの頑張るんで。」




奏楽くん…じゃなくて奏楽ってすごいな。
大人っていうか、落ち着いているっていうか。
いつの間にか俺のことをリードしてくれてる。