3人でスタッフ専用出入口へ向かった。
会場の少し裏の小さな出入口だった。
そこに行くと奏楽くんと蓮が立っていた。
「お疲れ~~」
「ありがと~~」
二人は上がツアーTシャツに下は練習着のジャージだった。
汗がしみてぬれていたTシャツ。
思わずわたしは抱きしめてしまった。
「おいおい~~」
「まじなんだよ~。
こんなところでやってんなって。」
「何考えてんのよ。
この二人は…」
「美波。
離れろって。
ちょっと美波、ったく…」
ふと我に返り、あ!っと抱きしめていた力を弱める。
そして蓮から離れると蓮は手を強く握った。

