コンサート会場に七色の虹がかかった
これをやるにいたってもちろん想像はしていた。
だけど、想像をはるかに超えた世界が広がる。
「…ありがとー!!!」
「本当にありがとー!!」
奏楽とともにステージを走りながら会場全体に声をかける。
すると、バックステージの方で美波を見つけた。
不思議だよな。
こんなに人がたくさんいても見つけてしまうんだもん。
しかも別に目立つところではないのに…。
「美波…」
「…う…」
涙を流しながら俺を見つめる美波。
美波の涙は次々と零れ落ちた。
お前がいたからここまで来れたんだよ。
だから、今日はちゃんと伝えたかった。
美波の前で正直に伝えたかったんだ。
今までたくさん悩ませてごめんな。
美波…。

