「佐藤らしいわね…」 「あぁ」 今回のソロステージを考えるとき。 お互い何も言わずに各自で考えた。 だから相手が何をするかなんて知らなかった。 奏楽ののびやかな声が会場を包み込む。 興奮に満ちていた会場が落ち着いた空気へと一変した。 皆が奏楽の声に聞き入る。 「さすが…」 ついそんなことをふと口に出してしまうほどだった。 奏楽の歌唱力にはいつも驚かせされる。 だけど… 負けたりなんかしないから。 奏楽と同じくらい、いや同じじゃダメなんだ。 奏楽よりももっと、俺は…。