珍しい…。
奏楽がもじもじとしている。
なんだかかわいらしく見えた。


「どうしたんだよ。
何かあった?」


「蓮。
今日忙しいかな?」


「今日?
いや…別に…。
家に帰るだけだけど。」



そういうと少し笑顔になり、またもじもじとし始めた。
俺も慣れたもんかもしれない。
見てるだけで奏楽が何を言いたいか。
何を考えているか。
すこしわかるようになった。
これも奏楽のことを理解したということなのかな。



「飯、行こうか((笑))」


「え!!」


「…誘うとしてた?」


「わかっちゃった?
なんか緊張しちゃって…いつも蓮から誘ってくれるからたまには僕からって思ったんだけど、うーん…」


「まぁ、徐々に慣れていけばいんじゃん?
牛タン食べに行くか!」