Rainbow~七色の虹に願いを込めて~







「これからだよね。
僕らで皆を虜にしてやろ、ね?蓮。



そんな奏楽君の言葉に強くうなずいた蓮。
その後ろ姿はとても大きかった。
それが今では会場に入らない人が出るまでに成長したんだ。
それだけではない。
会場に入らないけど、ライブを見たい。
その声・要望が多くあったため、テレビでの生中継も決まってる。
どんどん手が届かない人になっていくようだった。
不安になんてならないよなんて言ったけど、別に不安になってるわけではない。
蓮の存在はしっかりと感じる。
蓮があたしを思ってくれてるって思いはちゃんと伝わる。
だって蓮は絶対にあたしを裏切ったりはしないから。



人の言葉なんて結構信じれないタイプだけど、蓮の言葉は違う。
蓮の言葉はなんだか信じられるんだよね。
それは蓮が言葉の大きさを知っているからだと私は思っている。
たくさんのすれ違いを経験した。
たくさんの挫折を経験した。
大切な人に裏切られたこともあった。
そんな蓮をたくさん見てきた。
だからこそ、いつか人を信じるということを蓮は少し忘れていた。
忘れていたっていうわけではないか。
すこし臆病になっていた。