「美波。
俺さ…」
「なんで自分に嘘をつくの?
どうして自信を失っちゃったの?
前の蓮はどこに行ったの?」
自分に嘘…。
嘘なんてついてない。
そう口に出したいのに言えないのはなぜだろう。
歌いたい、もっと歌いたい。
もっと踊りたい。
そう思うと俺は嘘ッという部分を否定できなかった。
そう、俺は自信を失ってたんだ。
前にはあった自信を。
すこしずつ忙しさや代わり行く環境の中で不安が生まれた。
感じたこともない悩みや不安は俺の自信を少しずつ蝕んだ。
「もう無理なんだよ。」
初めてだった。
美波に弱音を吐くなんて初めての経験だった。
だけど、自分ではどうしたらいいのかわからなかった。
ただそれだけ。

