Rainbow~七色の虹に願いを込めて~






何を言ったらいいんだろう。
美波は俺が芸能界をやめようとしていることを知らない。
これを知ったら何を言われるんだろう。
そう思うと何も言い出せなかった。


「蓮。
あたしにさ、何か言わなくちゃいけないことってない?」

「え?」

「黙ってるけど、言わなくちゃいけないことはない?」



言わなくちゃいけないこと。
そんなのあふれてる。
だけど、何を言ったってすべてが言い訳になりそうだから何も言えずにいた。
本当はこんなんじゃない。
あの時に仕事を放り投げたのだって普段の俺では考えられないこと。
もう俺は俺自身でわからないんだ。
どうしたらいいのか。



「蓮がMarieさんと付き合ってるとテレビで見たときね。
あたし、すごく落ち込んだの。
蓮はあたしを捨てたんだ。
そう思ったの。
でも奏楽くんから蓮を信じてあげてって言われたし、前に蓮を信じられなかったことですれ違ったからちゃんと今回も信じようと思ったんだよ。
蓮には何か理由があるんだって。
だから蓮が来てくれる、迎えに来てくれるまで待って居ようって…。」