甘い気持ちで入ったわけじゃなかった。 決して投げ出そうと思って入ったわけではない。 あの時は本当にちゃんとしっかりと最後までやり遂げるつもりだったんだ。 だけど、俺は…。 両方やれるほど器用ではなかった。 どちらかを守ろうとすればどちらかを傷つける。 その傷つける意味を知らなかった子供のままだったんだ。