Rainbow~七色の虹に願いを込めて~






「くそ。」



早くいかなくてはいけないのに。
今の俺の足では限界だった。
今日一日ですでに何曲も踊って歌ってる。
だけど、今前室に戻ったら確実にマネージャーに止められる。
こんなこと許されない。
皆に黙っていくしかない。
そう思っていた。


「蓮、走るよりこっちが早い。
乗って!」

「奏楽…なんで…」

「話なんて後だよ。
急ぐよ、早く!」



奏楽が捕まえてくれたタクシーに乗りこみ、美波の待つ病院へ向かった。


「奏楽。」

「ごめんね、蓮。
ごめんねなんて一言で済むことじゃないって思うけど言わせてほしいんだ。
僕だってわかってた。
蓮に言わなくちゃいけないことだって。
美波ちゃんが蓮に言わないで、って言ってたけど。
本当は美波ちゃんが一番蓮に会いたいって思ってるんだってわかってた。
だけど、僕は自分を守ってしまったんだ。
蓮にこのことを言ったらこうするってわかってた。
そしたら蓮と一緒にアイドルなんてやっていけない。
それがすごく怖かった…」