「美沙ーーーー!!!!おっはよ!」
向日葵のようなおっきな笑顔で
私に駆け寄り話しかけてきたのは、
中学校から仲の良い、西野茉衣。
茉衣はルックス抜群なのに性格は
サバサバとしていて男女共に人気がある。
私の自慢の友達なのだ。
『茉衣おはよう!』
「ねえねえ聞いた!?」
茉衣ったら朝っぱらから
本当元気すぎるんだから(笑)
まあそんなとこも好きだけどね?
『何を〜?』
「ほら、噂になってる男の子!」
『……知らない。そんな人いるの?』
「そうそう、しかも新入生!超イケメンで、中学の時ファンクラブもあったみたい!!」
『へえ、そうなんだあ…。』
「もう美沙ったら相変わらず興味なさそうだね〜〜(笑)」
『まあね(笑)』
私だって本当は興味がないわけじゃないのになあ。
ただ自分みたいな取り柄のない人間が
恋バナとかしてもいいのかなあ。
あの人カッコいい!
あの人はあんまりだね!なんていう
会話してもいいのかなあ。
そう思うだけ。
「…あーーーっ!!!!!!」
『えっ!?急に大きい声出さないでよ茉衣!!びっくりする!(笑)』
「ごめんごめん(笑)美沙もうクラス見た!?!?」
『……はっ!忘れてた!!!』
「だよね私も(笑)早く見に行こ!」
『うん!!』

