保健委員として一緒に過ごす機会が
多くなった私たちは以前にもまして
仲良くなっていた。







そんな私たちをみて
良くなく思っている女子も数多く、






私は毎日のように陰湿な嫌がらせを
受けるようになっていた。









翔太、茉衣、祐樹くんには迷惑はかけられない。






大好きな三人だからこそ
心配をかけたくなかった。








そんな思いで嫌がらせされていることを
相談することができず一人で耐えていた。









「木下おはよ!!」
『あ!翔太おはよ!!』
「一緒に教室までいこーぜ!」










翔太が誘ってくれるとか嬉しすぎる!







でも周りの女子にばれたら……。






そう思うと翔太と2人で行動することを
自然と避けてしまう。












『……ごっめん!!今日私日直だから日誌取りに行かなきゃなの!!』
「そっか!なら先いってるな!」
『うん!』











あーあ。せっかくの2人っきりが。











でも私なんかが人気者の翔太の隣で
歩いてたら不自然極まりないし
周りに睨まれるだけだしなあ。











きっと、いや。
絶対これでいいんだ。








「みーさっ!おっはよ!!」
『お!おはよ茉衣!!!』
「あれ、あこにいるの翔太くんじゃない?一緒に行かなかったのー?」
『あっ、うん!!』
「なんでー?」
『うーん、いやその…』
「?」
『……………。』
「……なんか変。なんでそんな泣きそうな顔してるの。…どした?」
『……………。』
「美沙、ちゃんと言わなきゃわかんないよ?」
『私は翔太の側にいちゃいけないの。』
「えっ?」
『……茉衣早く行こ!』
「あっちょっと美沙!置いてかないでって!!」










私は自分の気持ちを振り切るように
自分の教室へと走って向かった。