こんな僕は要らない。 今の僕は、偽りだらけ。 僕は僕であって僕じゃない。 ……もういいんだ……。 僕が必要ないなら……それでいい。 サヨナラ、瞳矢。 サヨナラ、冬お兄ちゃん。 サヨナラ……僕の大切な人。 最期の願いを込めながら、 僕は、堕【お】とされていく感覚に身を委ねた。 暗闇の中、瞳矢と一緒に演奏した あの優しい、懐かしい音色だけが 僕を包み込んでくれていた。