「雪と八枝さんて付き合ってんの?」 「そうだよ~」 陽気な声に、雪は明るく答えた。 その声のおかげで、今まで張り詰めていた空気は一瞬にして 和やかなものになった。 そんな陽気な声の主は、 「雄也も早く作れってば」 雪の友達の、佐伯 雄也(さえき ゆうや)だった。