「おいっ!そこっ~盛ってんじゃねぇーぞ」 雪の唇があと少しで触れると思った時 いきなり後ろの方から大人びた声がしてきた。 だ、誰? 焦って目を開けると、一番に見えたのは目の前で不機嫌そうな顔で止まっている雪の顔。 そして、その奥にチラリと見える黒いシルエット。