マシュマロな彼








「…………っ………」



目を瞑って、息もしないうちに感じた暖かいもの。


近くに雪を感じて、ふっ…っと安心した。


雪の手が、私の肩を優しく抱き寄せた。


温もりが離れて、目を開けようとした時、もう一度感じた暖かさ。


薄く開けた目を再び閉じた。




軽い、触れるだけのキス………………。



だけど、それだけで幸せな気分に包まれた。



なんていうのか………。



心の中がぽかぽかして。


だけど、そんな優しい気持ちも味わえないくらいドキドキと心臓の音がうるさくて。



頭の中に心臓があるみたいに、どくどくと体全体が震える。