マシュマロな彼





「うわぁ……」


第一声はこれ。


なんて言ったらいいのかわかんなくって、気付くと勝手に出ていた。



広い部屋に大きなベッド。


だけど、私が想像していた物とは全然違って、落ち着いた雰囲気だし、部屋の中も充実してるし……。


これって、相当高いんじゃないの?

こんな時に、どうかと思うんだけどさ―――…



「ゆき……お金、どうしたの?」


「ん~、今日はカード持って来てたの。桜は気にしなくっていいからね」


「カードって、何いってんのかわかんない」


「まぁいーじゃん!!」



繋いでいた手は一瞬で離した雪は、そのままふかふかのベッドへダイブしてニコっと笑ったかと思えば、手を招く形にして


そのまま、自分の横をボフボフ……って。


こっちにこいって事!?



「わ、私はここでいいから」



少しかみながらも、大きなソファーへ腰を下ろした。