「お前のせいでな……お前のせいで……、 桜ちゃんがどれだけ泣いてると思ってんだよ!! それなのに、お前は女とヘラヘラしやがって……」 俺はもう一度、拳を大きく振り上げた。 女はキャーと叫び、手で顔を覆った。 雪は殴られる覚悟ができているのか、堅く目を瞑った。 俺は、さっき以上に拳に力を入れ、振り落とした……………。 「やめてっ!!」