「うん、わかった……。先に帰ってるね」 意気地なしな私は、結局逃げる事しか出来なかった。 意外に力持ちな雪は、私にしたように恋ちゃんをお姫様抱っこして 保健室の方へと消えていった。 雪の腕の中は、私だけの特等席なのに……。 私は、二人を悔しそうに見る事しかできない。 こんな時、相談する友達もいない。 なんて寂しい女なんだろう………………。