「桜~♪かえろ~」



その日、いつものように雪がそう言って



いつものように雄也くんと三人で帰るはずだった。


だったのに………



「ゆきー。ちょっといいー?」



教室のドアの方から、いつか聞いた声が聞こえてきた。




そこにいたのは



………果奈ちゃんと……姫香ちゃん?



そして、その後ろには……





恋ちゃんが立っていた。