泡沫夢幻







「…かっこいい」



「なに?また黒崎 優心(くろさき ゆうしん)見てたわけ?」




王子様、もとい黒崎君を眺めていてうっかり漏れた心の声に友人が反応する。





「…だってかっこいいんだもん」



「かっこいいのは分かるけど___、、、」



「わかってる!!!」





友人の言葉を最後まで聞かなくとも、言いたいことは分かる。






『渡るべからず、夢の浮橋』






大学の、主に黒崎君にわずかでも憧れを抱いている女子の間で言われている言葉だ。