<第三者の独白>
_____私の大学には王子様がいる。
ダークブラウンの柔らかそうな髪。
切れ長で二重の色素の薄い琥珀の瞳。
キリっと凛々しい眉。
鼻筋の通った高い鼻に、薄い唇。
整っているのは何も顔だけではない。
180センチを超える長身に、程よくついた筋肉。
そのバランスの良さはモデルをも超える。
そして秀才ときた。
私が頑張って入ったこの大学なんて、彼にしてみたらどうってことないんだろう。むしろ何故彼のような人がこの大学に居るのかさえも不思議でならないくらいだ。
『天は二物も与えず』とは、誰が言ったものか。
そんな非の打ち所がない王子様は、氷の心の持ち主だ。

