ガチャッギィィィィ

俺の部屋より数倍広い部屋の中心に

デーン!!

と、バカでけぇ机。

その奥にある社長椅子の上にふんぞり返った
威厳のある袴姿の大男。俺の父親。

奴は言う。いつものように

「何かあったか?」

「いいえ。」

・・・これだけ。
話すことなんざ特にないし話したくもない。

「失礼しました。」

ガチャッ


・・・たったこれだけなのに、
何時間もいたような、錯覚に囚われる。

何でだろうね?