猫耳パーティ

大体、どうして寝るのが好きなんだろう?私は好きとかじゃない。話相手もいないから、やることがないから寝てる。

「なんで寝るのがすきなんだ?」

「それ、あんまり話したくない。」
「もしかして、パンドラの箱?」
「やめろ。」

どうやら本当にパンドラの箱だったみたいで、声が小さく、低い。灯の髪の毛が風で靡く。城月は恵まれている。髪の毛まで綺麗な黒髪。その時、チャイムが鳴る。チャイムに救われた気がする。この静まった空気が一気に流された。

残念なことは、授業が班協力の課題だったこと。城月のことはともかく、騒がしくなるからだ。勿論、この班が動物班だからだ。

「なぁ猫。わかった?」
「わかった。」
「教えろ。」
「いやですけど?フクロウさん?」
「うざ。」
「ひど。」

他の、動物のあだ名が付いてない他の班員達は「また始まったな。」という顔でこちらを見つめていた。班員はやれやれだが、他の班の女子はいつも恐ろしい顔で見ている。

「私達の城月くんを奪わないで!」って顔だ。大丈夫だし、私が一匹狼ていうの知ってるでしょ。あと、城月はお前らのじゃなくて、城月自身のものだから。

「やっぱフクロウと話すのキライ」