猫が好きなのは、暗い所、狭い所、光ってるもの。まさに私は猫だった。騒がしい所や仲間と連むのは苦手。

「おい、秋奈?」

昼寝も好き。

「ううん、ごめ、寝てた。」
「秋奈は本当に猫だな。」

班の男子かよ。
高校生になってから、猫と言われ始めた。まだ高校一年生なのに、毎日猫猫言われるのは煩い。「また寝てるわ。」とか言われるのはどうでも良かった。昼休みだし、違反とかしてない。

高校は違った。そんな私を受け入れてくれる人が沢山いた。余計なお世話だったけど安心はできた。中学生のころは一匹狼と呼ばれ続けた。

ネーミングセンスの無さ。

まあ、まだ中学生だからかもだけど。中学生って馬鹿で誰かの情報を曲げたがるから、それで人気者になったつもり。人気者って疲れそうで嫌い。

私は人気者の道具じゃないから。勝手に私を作らないで欲しい。それは恋愛でも一緒。また、班の男子が言った。

「次はフクロウが寝てる。」

フクロウもあだ名で私と同じ体質みたいで、いつも寝てる。フクロウは夜行性だからだ。まあ、勿体無いのは顔かな。そんなに整った顔してるのに勿体無い。

「俺は、フクロウじゃないよ。」
「いや、態度に現れてる。」

ここは動物班と呼ばれている。