「そろそろ、行くー?」 ユキが尋ねる。 「そうだねー。」 そう言い、立ち上がろうとした時。 「こんにちわー。」 同じクラスの男子のおじいちゃんが来た。 「あー、ありがとう。」 リコーダーを家に忘れたらしく、届けに来たのだ。 その男子は、リコーダーを受け取り、バイバイと手を振っている。